結論からを言いますと、家庭で使う包丁でもグレステンなどのプロ向けに開発された包丁をおすすめします。
で、グレステンの包丁とはなんなのさ、って人のために解説します。
上の写真の包丁が私が使っている、
グレステンの27センチの包丁です。
包丁にボコボコと波打ったような模様(ディンプル加工)が特徴です。
特徴1、グレステンを一回きちんと研ぐと、ものすごい切れ味が長続きします。
グレステンに使われている、材料はアクト440ベースの鋼材を使用したグレステン鋼で、
作成するときの焼き入れと冷却(ゼロサブ処理、液体窒素を使った特殊な加工)を何回も繰り返し、
耐摩耗性、耐久性、耐熱性、耐寒性、強度の強化、硬度の安定性などの処理をしているそうです。
グレステン包丁の硬度はHRC58〜59の硬度がありますが、
普通のステンレス鋼の包丁硬度はHRC52ぐらいなので
ステンレス包丁に使われる鋼材でグレステンは高硬度のランクに入ります。
ちなみに、セラミックで出来た包丁の硬度はHRC 74と高硬度ですが、セラミックは
研ぎなおしが出来ませんし、刃がかけやすいのでプロの現場ではまず採用されません。
包丁が研げないという方へ。
グレステン包丁を製造しているホンマ科学株式会社では、
グレステンの研ぎ直しもやっています。(他のメーカーのものは受け付けていない)
家庭用の包丁の長さだと700円〜1200円ぐらいのようです。
http://www.glestain.jp/knife/shop/html/qa.html
街の刃物屋さんでも、刃物研ぎをやっている所はあるので、
ご近所に刃物屋さんがある方は、聞いてみるのも良いかもしれません。
私は、自分で包丁を研いでいるのですが、
使用している砥石はセラミック砥石で♯1000番、♯3000番、♯5000番、♯10000番で研いでいます。
♯の番数が低いほど、荒い砥石になります。
家庭用ですと♯1000番と♯3000番の二つで良いと思います。
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特徴2、切ったものが付きにくくなるディンプル加工。
上の写真は、私が家で料理するときに使っているグレステンの包丁で。
刀身にボコボコと鱗のようなヘコミがあるのがわかると思います、
ちなみに、右の写真は裏側の写真でディンプル加工はされていません。
ディンプル加工がされていると、食材がくっつきにくい。
きゅうりを切っていて、コロコロとまな板から落ちたり、
ジャガイモを切ると、包丁にベッタリしっかりくっついて離れない
そんな状況になったことありませんか?
ディンプル加工の所まで研ぐともう使えなくなりますか?
実際プロの調理場で使われているのか?
これは、もうあれです。
グレステンを愛用している、料理人は本当に多いですよ。
私のいたホテルの調理場では、グレステン派とミソノ派で結構綺麗に別れていたと思います。(ミソノの包丁については今度書きます。)
なぜ、選ばれるのか?
それはもう、信頼できるからです。
2、刃が欠けにくい。
3、丈夫な作り。
4、比較的、研ぎやすい。
結論:グレステンは長年使用出来る良い包丁です。
正直、グローバルやヘンケルスと比べると、
一般的に知名度はないと思います、
長年、グレステンは愛用していますが
自信を持っておすすめできる包丁です。
家で使う場合は、あまり長すぎると使いにくいと思いますので。
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