【ミソノのステンレス包丁】長年使ったミソノ440とUX10をレビュー

目次

プロ向けに包丁を作っている、一流メーカーミソノ440とUX10について

上の写真は私が持っているミソノ440の30センチの包丁です。

見てわかる通り、普通の包丁って感じですよね。

最近流行りのダマスカスとかに比べて地味。

地味だけど、実はバランスの取れた知っている人は知っている的な

名品だったりします。

ミソノは、岐阜県関市でプロ向けの包丁を製作する専門メーカーです。

包丁だけに特化した、チョット珍しい会社でもあります。

ミソノの包丁は、ホームセンターやスーパーなどでは、販売していない包丁です。

お得に購入するには、アマゾンや楽天などのネットかプロ向けの刃物を専門に扱っているお店購入できます。

東急ハンズにもありますが、定価で販売されていて値段が高いです。

ミソノ440の特徴は

  • プロ仕様の包丁なので高いレベルの切れ味
  • 良い鋼材とすぐれた焼き入れにより切れ味が持続。
  • プロ仕様の包丁の中では、値段が手頃でコスパが良い。
  • 軽い。
  • 研ぎやすいので手入れがしやすい。
  • 耐久性がよい。

「UX10が切れない」といった検索キーワードで来た方へ

「UX10 切れない」と言ったキーワードで、

このブログへ来る方が、結構います。

意外なキーワードで人が来るので、ちょっと驚いていたりするのですが。

結論から、言います! UX10はよく切れます!断言できます!良い包丁です!

で、ワタクシなんで切れないと言うキーワード来るのかな?

と少し考えました。

もしかするとUX10の良い評判を聞いて買った当初は、よく切れたけれど

結構すぐに切れなくなったパターンなのではないですか?

その理由は、この下の記事を読んでもらえたら、

その答えが書いてありますのでよかったら読んで見て下さい。

せっかく、良い包丁を購入したのですから、砥石を購入して

包丁研ぎにチャレンジしてみても良いですし

購入したお店が刃物屋さんなら、研ぎ直ししてくれると思いますし、

ネットで購入したとしても、刃物屋さんに持ち込んで研いでもらっても良いと思います。

調理道具の河童橋とか行くと研ぎ屋さんが沢山ありますよ。

研ぎ直すと、かなり鋭い切れ味になるので感動すると思いますよ!

ミソノのステンレス包丁は、主に三種類の鋼材で作られています

1、ベーシックモデルのモリブデン鋼シリーズ
2、今回紹介する440シリーズ
3、最上級グレードのUX10シリーズ

ベーシックモデルのモリブデン鋼シリーズは、一番安くて買いやすいモデルです。

これが、ベーシックモデルです。
家庭で使う分には、良いかもしれませんが使った印象は、鋼材が柔らかいので
上位モデルと比べると長切れしないといった、印象です。
正確な鋼材と、硬度は公開されていません。
硬度は、あくまで個人的な感覚ですがHRC54〜55ぐらいかな?
この包丁は、硬いところに当ててしまうと欠けにくいと思います。
鋼材が比較的、柔らかめなので砥石で直すのは楽ですね。
すぐ研げるけど、切れ味はあまり長続きしないといった感想です。
私の勤務していたホテルで、このベーシックモデルを使っている人は、
ほぼいませんでした。

misono(ミソノ)440モデルについての感想

上の写真は、ミソノ440の13センチのペティーナイフです。

この440シリーズになるとグッとプロ向けの包丁になってきます。

硬度は、このシリーズも正式に公表されていません。

ですが、16クロムステンレスで440と書いてあるので440Cの鋼材が使われていると思われます。

440Cの鋼材になると、焼き入れで硬度を硬く作ることができます。

硬度に関しては、推測ではありますが上位モデルのUX10の硬度が59~60と公式にあります。

なので、下位モデルの440はそれよりは柔らかいのと予想できます。

440シリーズの硬度は57前後なのではと思われます。(あくまで推測です。)

ミソノ440にキチンとした、本刃をつけるとかなり良く切れます。

ミソノの包丁全体に言えることなんですが、包丁の背が薄く作られていて

これにより、刃を薄く付けられるからと思います、薄いと切った時の抵抗が減りますし。

440シリーズになると、切れ味、長切れ、研ぎやすさ、などのバランスが良いですね。

良い意味で、普通でバランスの取れた優等生です。

あと切っ先をしならせて、切る様な時があるのですが440はいい感じです。(固い包丁だとそういったことが出来ない。)

440シリーズは研ぎやすい。

調理の世界に入って、初めて手にしたステンレス包丁がミソノ440でした。

使っている先輩も多かったし、何よりプロ仕様でも値段が安く買いやすかったからですね。

27センチ牛刀と13センチのペティーナイフを最初に買った記憶があります。

ミソノの新品の包丁には、試し切りの仮刃(子刃)しかついていないと思いますので、

買ってきたら、本刃を付けたほうが良いです。

新品の状態だと、すぐに切れなくなります。

一旦、本刃をつけると後は楽です。

この包丁は研ぎやすいので、私に包丁の研ぎ方を教えてくれた先生的な存在です。
グレステンと比べると。

グレステンと比べると、ミソノ440は柔らかく研ぎやすいです。

グレステンとミソノ440を比べると、440のほうがすぐに研げちゃいます。

切れ味が長く保てるのは、グレステンに軍配が上がりますね。

切れ味は、研ぎ方によると思いますが、うす〜く刃を作るとミソノ440の方が切れます、

ですが、薄く作ると刃がかけて包丁がダメになったりしますので、

現実的な研ぎ方で、はグレステンのほうに軍配が上がります。

そもそも、グレステンはミソノ440みたいに薄く作れませんし、薄くするのは相当大変です。

値段はミソノ440のほうが、お安いです。

ミソノ最上級モデルUX10について

いわゆる、一流ホテルなどは、

その時の注目のシェフを招聘(しょうへい)して、

フェアーなどを開いたりするのですが、

フランスのパリでミシュラン3つ星シェフのお手伝いすることがありました。

その時に来日したシェフが使っていたのがUX10でした、

包丁談義に盛り上がったのを覚えています。

三つ星フランス人シェフが言っていた事をまとめると。

  • UX10は切れ味が素晴らしい!
  • 一度研いだら、切れ味長持ち!
  • 考え抜かれた持ちやすいボディー(ハンドル)
  • 思ったように、切れる!
  • フランスの包丁とはなんだったのか・・

ざっくりまとめるとこんな感じでした、

威張る様子もなく気さくな方でした。

日本の包丁が海外で、評判いいと嬉しいですね。

UX10は、使い手を選ぶ包丁だと思う。

砥石も、ちゃんと揃えていないのにUX10を買うのは

チョット、やめましょう!

と思います、長切れは確かにしますが、いつかは切れなくなります。

UX10になると、研ぐのに440より苦労すると思います。

包丁研ぎに慣れている人だと、なんの問題もないと思いますが。

砥石もないのに、UX10を買うのは

いっさいメンテナンスはしないけど!ランボルギーニを買うわ!

と言っている様なもんです。

↑これぐらいの砥石がおすすめです。(#5000番は仕上げ砥石です、家庭だと#1000番だけでも良いと思います。)

UX10の刃付けは、ハマグリ刃がおすすめ。 だと思う

その昔、ワタクシもUX10を使っていました。(24cm牛刀と12cmペティ)

440と同じとように、薄くして本刃をつけていましたが、

UX10は固い方の鋼材なので、刃を薄くして切れ味特化型にすると、結構440より欠けやすいんです、(使い方が悪いのかもしれませんが。)

色々試して結局、ハマグリ刃にしたら切れ味は若干落ちたけど、

欠けることはほとんどなくなりました。

刃の形状を、図にしてみました。。。(oh..)

おわかりいただけただろうか。。

左から、ハマグリ刃、本刃、小刃です。ハマグリ刃は元来、日本刀の研ぎ方だそうです、
刃こぼれしにくいのが特徴です。
本刃は鋭角に研いで、最も切れる研ぎ方です。小刃は、新品の包丁の出荷時についているお試し用ですね。 

最後に、

ミソノ440や、UX10を購入を考えている方の参考になれば幸いです。

両方とも、レベルの高い包丁です。

ここまで、読んで頂きありがとうございました。

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